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2010年5月号~連載 「再入門!いまどきのJavaScript」
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ライターで食えていけるだけの仕事はしているので,すべて列記しているとキリがありません。結構いろんなことをご想像以上にたくさんやっています。お仕事のご依頼はとりあえず内容に関わらず一度ご相談ください。
卵が先かニワトリが先か
参議院議員選挙とかいうものが始まりました。
報道関係の番組やらサイトやらで,候補者が街頭でがなりたてている写真が掲載されるようになったわけですけど,見ているとどうしても「ヒステリックなニワトリ」にしか見えません。
人を説き伏せる時に,大きな声で息つく間もなく,一気にまくしたてるという手法。
事業主さんなら経験がおありでしょうけど,先物取引の勧誘電話。あれが丁度こんな感じなんですよね。
「旦那さん!こうしている間にも金の価格は高騰していてですね!今始めないと損するんですよ!」
こういうのを,電話をかけてきた最初の挨拶とは1オクターブくらい違う甲高い声で,突然わめきだします。
”損をする”というのは,手持ちの資産が目減りするっていう意味であって,始めてもいないことで”損をする”ことはないわけです。「得を逃がしている」だったらわかる。でも損なんかしてない。
貴方と話をしていることで,たしかに時間は損しているけど。
先物取引の勧誘は2回ほど受けたことがあって,1度目はサラリーマン時代。1995年くらいだったかな。
「いやいや,もっといい儲け話があるよ。インターネットで儲けられるよ,私に1,000万円投資してごらん。1年で10倍にして返してあげるから」って言ってやりました。
実際,あの時期に1,000万円用意できていたら,ひょっとしたら,数年後には某ライブドア元社長ではなくて,自分が捕まっていたかもしんない(笑
それでもキーキー声の話が止まらないから「上の人とかわってくれ」って言ったんですよね。で課長だか部長だかが出てきて「なんですか」とか言う。
「あんたのところじゃ,こっちの仕事の邪魔だからいい加減にしてくれっていっても,押し売りを続けるように教育しているのか。私も中間管理職だが,そんな馬鹿な社員教育はしていない」っていってやったわけです。
開き直るかと思ったら詫びてましたね。
「本当にいいものを売るのなら,まくし立てる必要はないし,ちゃんと話をして相手の興味を喚起するものじゃないですか?」
さて参議院議員選挙。
やってることは先物取引のセールスと一緒なんですよね。
契約が取れるか,票を頂いたらそれまでで,いきなりテンション下がるわけでしょ?売り込みの時と同じように,声を枯らし,額に青筋立てて熱意見せてくれませんよね。わざわざビールケースに立ってみたり,暑いから汗流してみたり,自転車で駆け回ってみたり。
でも当選したらクーラーの利いた車で移動ですよね。汗なんか見せてくれませんよね。
果たして,選挙活動と先物取引セールス,どっちがニワトリで,どっちが卵なんでしょう。
もう一回書いておきましょ。
勢いだけの言葉で聞く人に考える暇を与えず,キーワードを連呼して記憶に残すというやりかた。
これ初歩的な詐欺ですから。
さて,先物取引の2回目の電話はライターになってからでした。例によって通話開始30秒後に異様なトーンでまくし立てだしたので,受話器をそのまま机において3分ほったらかしにしたんですね。
3分一人でしゃべってましたよ。
相手の返事なんか聞いてないんですね。たいした集中力だ。3分後に机に置いた電話から耳に当ててなくても聞こえるくらい大きな声で
「もしもし?もしもし?聞いてますか?」
って聞こえたので受話器を取り
「聞いてないよ」
っていったら,怒ってあっちから電話切っちゃいました。
なんだ,聞いてて欲しかったのか。
暑い中,街頭演説大変とは存じますが,このように世間様から笑われない,大人のちゃんとした説得力というものを見せていただくよう,候補者各位には切に望むものであります。
クーラーのスイッチを入れ母を思う
今年初めてクーラーのスイッチを入れた。
いや,暑いのよ仕事部屋。
どれくらい暑いのか,ちゃんと室温を測ってみたいけど,体感では確実に30度超えてます。だってTシャツが絞れるくらい汗が出る。別に運動してるわけじゃないですよ。原稿書いてるだけだから。
クーラー入れれば多少は緩和されるわけで,でもクーラーの起動音が五月蠅くて集中力が途切れる。
集中力が途切れるっていえば,連休中にもかかわらずカード会社から「先月引き落としできなかったぞ,早くコンビニから払い込め」って電話が来た。
あんたたち連休ないんですか。ていうか,連休中に払えって言われても,連休あけないと原稿料振り込まれませんって。とりあえず払い込むまでカードは使えないそうです。そのうち愛想尽かされてカード止められるな,こりゃ(笑
なんかことごとくやる気をそがれる一日ですが,母の命日でございます。数え上げれば多分41回忌,ないしは42回忌。もう細かい年数なんかどうでもいいくらいに昔の話。
あの年の5月。よく覚えてるわけじゃないけど,クーラーつけないとって思うほどは暑くなかった気がするね。地球は本当に温暖化しているのかもしれない。
5月は楽しくない。
昔からそう。
んなこと言うと,きっと5月生まれの人に怒られるな。
理由を思い出せない悲しさ
この曲,きっと初めて聞いた頃になにかがあったんだと思う。聞いてるとボロボロ涙がでてくる。
でも,何があったのかをまるで思い出せない。ひょっとしたら悲しいと思う気持ちを刺激するなにかがあるのかもしれない。
たいしたことじゃなかったから思い出せないとしたら泣けないだろうし,そのくせまったく記憶の網に引っかからない悲しさというのも奇妙すぎる。
なにかが精神のどこかに響くんだけど,どこにひっかかっているのかもわからない。すごく気持ちが悪い。
実はあまりに悲しすぎる出来事だったから脳がフィルターをかけているんだとしたら,人ってものすごくよくできてるね。
自分がそんなに高等な生き物だとか,これっぱかしも思ってないんだけどさ。
「おトク」と「キレイ」
例によって某エステ会社のメルマガの原稿など執筆。
毎回,このメルマガの原稿を書く度に,今まで原稿を書いてきたPCやプログラムの世界とは違うなあと感じる”小さなこと”に出会います。
今回気がついたのがタイトルの2つの単語。
「お得」ではなくて「おトク」。「オトク」ではなくて「おトク」。改めて見せられると,たしかにこの表記はよく見かけるわけですけど,自分でテキストをタイプしていて,この変換は絶対にしないわけです。
もうひとつが「キレイ」。これはね,ちょっとわかる。”きれい”を変換すると,およそ使いたい意味の”きれい”に該当すると思われる変換候補が2つ出ます。「綺麗」と「奇麗」。前者が一般的なんですが,たしかに字として難しい。難しいから,おそらく略表記としての後者が存在します。でも後者を使うと”うつくしい”みたいなニュアンスから遠ざかる。なんだか”へんなもの”みたいに見える。
だからひらがなで…と思ったらカタカナで「キレイ」。「綺麗」の方が雰囲気があると思うんですけどね。
たとえば小説を読んでいて「キレイな人だ」って台詞が出てきたら気持ち悪い。自分が小説書いたら死んでも使わないか,意図的に(ここで園田が言わんとするニュアンスが伝わる人は大好きです)使うかのどっちかです。
「おトク」にしろ「キレイ」にしろ,どこかの誰かが始めなくちゃ,こういう単語の書き方は生まれないんだけど,どこかの誰かが書いたことに感銘を受けた人が多いから,巡り巡って自分のIMEの上で変換されることになったんですね。
まだ一発で変換できないけどな
生みの親はきっとコピーライターなんだろうなあ。ああ,こういうのを日本語の乱れだとか言い出すつもりは全然ないんですよ。言葉の中に隠したいニュアンスを漢字やひらがなやカタカナの組み合わせの中から探し出した,いわば言葉の芸術なんだと思います。
芸術ってのは,それが作品と呼ばれれば諸手を挙げて褒めそやさなくてはならないものではありません。その作品を嫌いな人がいてもいい。モナリザが有名だから,あれはいいものなんだって決めつける必要はないんです。嫌いなら嫌いとハッキリ言えばいい。
「おトク」と「キレイ」を芸術作品だと決めちゃってみて,そしてここに自分の感じた評価を述べるわけです。
大嫌いだ!
本当にストレスの溜まる仕事だよ,このメルマガ。
見識を広げる
ぼちぼち四捨五入で50才ですし,少しは幅とゆとりを持ちたいと言いますかなんといいますか。
幅だのゆとりだの見識だのいってますけど,悩んでいるのは「目の前の問題」。そうPCのモニターです(をぃ)。
長いこと昔気質のVGA系比率なモニターを使っています。さすがにいい加減,ワイド画面なんじゃないの?って気になってきていて,そもそもそう思ったきっかけが所得税の還付金。
ここ数年,稼ぎが悪いので還付金はボーナスみたいなものになってます。大部分は年間赤字の補填に使われて右から左なんだけど,途中でちょっとだけ上前をはねることができます。
気になったからいろいろ調べてみたら,ワイドでも2万円くらいでモニターが買えるらしいと。
もしワイドでなくていいなら,1万円ちょっとで買えるらしいとか。
この値段で大丈夫なんだろうかと思うのは,きっと私が古いからですね,そうですね。
カラオケ2回くらい我慢したら買えますね。でも最近カラオケなんかいってないんですけどね。シュークリームが100個買える値段か,悩むな。でもせっかくならワイドだよな。
いろいろレビュー読んでみたりすると,PC用じゃなくてPS3繋いだりして使っている人が多いようです。じゃあなに,その人達はPC使わないの?
その中で見つけたレビューのひとつ
「大きい画面にしたくてモニターを買ってノートPCに接続しようとしたけどPC本体側の設定を変えなくてはならず,この設定方法がモニターの説明書にひとつも載っていない!だから評価下げます!!」(要約)
いや,それノートPC側の説明書に書いてあるから。モニター側に文句言うのはおかしいから。とか一人でツッコミを入れてみたり。
散々悩んで悩んで悩み抜いて,結局まだ買ってません。
だってほら,まだこのPCってOSがVistaだよ。しかも32bitだよ。
まずはWindows 7からだろ!!
そうですね。
山,山,山,そして山
このところあちこちから毎日のように請求書が届く。
で毎日のように銀行に行き,それからコンビニに行って,滞納していた料金を払う。
去年よりは多少マシなんだけど,それでも結構アブナイ状態でやっているらしい。大丈夫か,園田。
#多分,大丈夫
貧乏していても結構なんとかるものらしい。少なくても二人の子供は4月から新しい学校に行けることになってる。
貧乏に限らないけど,昔から何かで追い込まれると,自分のことを主観ではなく客観で見るようになる。自分のこととして理解しないで,一歩下がって自分の背中を見ているような視点になる。
コイツ大分白髪が増えたなとか。
そうやってみてると,危なっかしいけども,まだまだいけるんじゃないかって気がする。
こんな状況のわりに,その背中,結構落ち着いて行動してるもんな。
慌てないって大切なことなのよ。
Decade (Not Kamen Rider)
ドコモからなんか仰々しい封筒が届いてた。
「ご利用開始から10年になりました。プレミアクラブの資格がどうのこうの」
ということらしい。10年ですか,そうですか。この封筒とは別に「先月分,銀行の残高不足だったぞ。通話料払え」って請求書もきてましたけどね。えへへ。「10年も使ってくれたから,今月はまけときますよ,お客さん」くらい言えよと。
携帯は2台持ってます。普段使いはauです。これはTu-Kaだった頃からで,ドコモよりも早くから使ってるから,つまり10年どころじゃないわけですね。そうか,電話番号2つもぶら下げて10年以上も生きてきたのか。
10年の区切りを英語でdecadeと言います。
ディケイドっていえば,あちこち通りすがっては説教たれていた先代の仮面ライダーですね。んで,私はバイクにも乗れないし(*注1),変身もできない素面ライター。
あちこちで説教たれてるところだけは似ていなくもないか。
右下がりのシュークリーム
Twitterでもつぶやいていたりするけど,最近某社の原稿料が気持ち下がりました。
私の場合,減少額はページあたりシュークリーム2個(こだわるな)程度です。
ライターにも年功序列とまでいかないけれど,多少はランクがあって,この減少額も他のライターさんたちとは異なるかもしれません。だからあえて「いくら下がった」ではなくて,”シュークリーム2個”と書いてます。大人の心配りですね。園田,すごいぞ。
まあ歯に衣着せず言ってしまえば,出版業界は右下がりです。うちの近所では2軒の書店が閉店しました。一昔前にガソリンスタンドがバタバタと無くなった時期を思い出します。そういえばレコード屋(世代的にCD屋と言えない)も,ここ数年で何軒か潰れちゃったな。街の小さな写真屋もデジカメの普及で潰れてるや。
世の中の仕組みの変化によって,業界丸ごとを飲み込んで右下がりになっていくというのは,インターネットとやらができてから珍しいことでもなくなりました。
出版業界は危ないです。
んなことはわかってますとも。それで食ってるんだから。パートで仕事してる嫁に年収負けてるしさ。
もし自分が30代だったら,多分とっととケツまくって逃げてます。沈みかかった船から逃げるネズミみたいなものです。昔から鼻は利きます。だから12年前に写真屋の店長やめてるんだもの。
だけど今回は逃げません。なぜ?
出版業界が危ないってのは,紙にインクで刷ったものが危ないというだけのことであって,文字そのものがいらないといわれているわけじゃないんですね。私は文章の一次生産者です。いわば畑でタマネギを作っている農家みたいなものです。
出版が傾いている現状というのは,今まで最終消費者が炒めて食べていたタマネギが不評になってきたということであって,じゃあ生で食べようかという”今までとは異なる食し方”はむしろ伸びているということを意味します。タマネギの消費量はかわらないんですね。
出版が傾いた,だから一次生産者もいなくなった。これでは最終的に食卓に上る料理の質やバリエーションが維持できません。私はプロですもの。素人に簡単に席を譲って退散できません。
ライターの質って実は低下しているんじゃないかと,私は思ってます。他のジャンルのライターさんはわかりませんけどね。少なくてもプログラムであるとか,ITであるとか,そっちの方面で「読む人を惹きつけられる」という技術は明らかに低下しているように見えるわけです。
そりゃたしかに仕事でプログラムなりIT情報を欲している人に対して,無駄話だけでもどうかと思うけれど,贅肉をそぎ落としすぎて,無機質すぎるんですよね。無駄のない話は斜め読みで終わってしまう。
「必要なことを伝えられればいい」なのか「自分の文章を読んでもらいたい」なのか,そこが微妙な違いなのかなって思います。私は読んでもらいたいです。
伝えるだけなら箇条書きでいい。それは自分が大嫌いな,何年か前の図解モノと同じで,「はたしてこの本に著者と呼べる人がいるのか」になっちゃうんですよ。仮にも著者として印税を頂くのに,実際にやっているのは画面キャプチャとヘルプやポップアップ・メッセージの書き写しって,それはライターじゃないだろうと。
笑いって必要なんですよ。それがどんなに自虐的であっても。
自分も3年くらいプログラマやってストレスで顔面麻痺になった経験からいうと,こういう笑えるネタは心のリポビタンDとしてあるべきなんじゃないかな。それと似たような空気が,文章の中にだってあるべきじゃないかな,とかいろいろ考える夜です。
ああ,シュークリームうまい
その後どうなった
そういえば1月に「まずPCからメールを使えるようにしたい」といっていた友人,一ヶ月以上経ってますけど,まだメールが届きません。
三日でできないことは三年経ってもできない
結局必要を感じていなかったのかもしれないな,と遠くを見ながらつぶやいてみる。